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パンの保存方法は常温・冷蔵・冷凍のどれが正解?

2023.05.28パンの豆知識

こんにちは。大阪府堺市でパンを製造・販売している手作りパン『創作工房プランタン』です。
パンが食べきれないとき、常温・冷蔵・冷凍のどれで保存したら良いのか迷いますよね。

この記事ではパンの適切な保存方法を紹介。それぞれの保存方法に向いているパンや、保存した後に美味しく食べる方法もお伝えします。

【パンの保存】常温・冷蔵・冷凍どれが正解?

パンの保存方法は「絶対にコレ」という正解がありません。強いて言うなら、保存期間によって方法を変えるのが正解といえます。

もし、次の日までに食べきれるなら常温保存が正解です。
なぜなら冷蔵庫や冷凍庫で保存するとパンが乾燥し、質感が変化する恐れがあるからです。

すぐ食べるつもりであれば常温で保存し、買った当日・遅くとも翌日中には食べきると美味しくいただけます。

一方、保存期間が長い時は冷蔵・冷凍での保存が正解になります。

プランタンのパンのように防腐剤を使っていないパンは常温ではあまり日持ちしません。
パンをまとめ買いして数日以上保存したいのであれば、冷蔵庫や冷凍庫を活用してみてくださいね。

常温保存

食パンの袋を開けている

パンを購入した当日・翌日中に食べきれるなら常温保存がおすすめです。
パンを解凍する手間もなく、美味しく食べられます。

ただし、真夏や梅雨の時期は常温保存するとカビが生えることがあるため注意が必要です。気温や湿度が高い時は冷蔵や冷凍での保存がおすすめです。

常温保存する際には、乾燥を防ぐため袋に入れた状態で直射日光を避けて保存してください。
プランタンのパンは焼きたてのパンの粗熱が取れたタイミングで袋に入れています。このタイミングで袋に入れると美味しさが保たれますので、試してみてくださいね。

— 常温保存できるパン・できないパン

総菜パンや菓子パン、食パンなど多くのパンは常温保存ができます。
ただし、野菜や生クリーム、フルーツの入ったサンドイッチなどは常温での保存は避けましょう。

パンを買うときに棚に置いてあるか・冷蔵コーナーに置いてあるかを確認しておくと間違いがありません。

— 常温保存したパンの美味しい食べ方

常温保存するパンは焼いた当日・翌日中に食べるため、そのままでも十分美味しいです。
もし少し変わった食べ方をしたいのであれば、トースターでの焼き直しをおすすめします。

たとえば「夕張メロンパン」や「シナモンロール」などの菓子パンをトースターで数分焼くと、外がサクサク・中がふんわりと食感が変化します。
菓子パンには砂糖が使われており焦げやすいので、こまめに確認しながら焼いてみてくださいね。

もし食パンが余っていたら、アレンジの方法は無限大です。(『食パンを美味しく食べるコツ』はこちらをご覧ください。)

ピザソースの上にソーセージ・ピーマン・玉ねぎをのせれば朝食にぴったりなピザトーストに変身。
卵と牛乳があれば、フライパンを使っておやつにぴったりなフレンチトーストも作れます。

常温保存した食パンは使い勝手が良いので、いろいろな食べ方を試してみてください。

冷蔵保存

冷蔵庫の食パン

翌日には食べきれなくても、2・3日で食べきれるのであれば冷蔵保存もできます。
ただし、冷蔵庫はデンプンの老化を進めてしまう温度帯のため、数日以上の保存をしたいのであれば冷凍保存がおすすめです。

冷蔵保存する際にはパンをひとつずつラップで包み、空気に触れる面を最小限に抑えましょう。
できるだけ空気に触れないようにすると、パンが乾燥しにくくなりやわらかさをキープできます。

包みが甘いとパンが冷蔵庫の臭いを吸収し、パン自体に臭いがつくことがあります。
きっちり包んでから冷蔵庫に保存してくださいね。

— 冷蔵できるパン・できないパン

しっかりラップに包めば総菜パンや菓子パンなど、さまざまな種類のパンを冷蔵保存できます。

なかでも野菜サンドやミックスサンドなど生野菜が使われているパンは冷蔵保存がおすすめです。冷蔵保存すると野菜のシャキシャキした食感がキープしやすくなります。

他にも、冷蔵コーナーにある生クリームなど乳製品入りのパンも冷蔵保存すると良いでしょう。

— 冷蔵したパンの美味しい食べ方

冷蔵保存したパンは、軽くトーストしてお召し上がりください。トーストするときは、オーブントースターを少し予熱しておくと、外側がカリカリの美味しいトーストができます。

また、トーストする前に、冷えてしまったパンを500Wの電子レンジで30秒ほど温めてから焼くと、中はふんわり外はカリカリの美味しいトーストができあがります。こちらもお試しくださいね。

生地に生クリームが混ぜ込んであるパンも、ほんのりトーストしてみましょう。
焦げやすいので様子を見ながら、少しずつ焼いてみてください。

— 冷蔵したサンドイッチの美味しい食べ方

冷蔵保存したサンドイッチはオーブントースターでホットサンドにしてみてください。

しっとりしていたパンがパリッとした食感に変わり、まるで違うパンを食べているかのような変化を楽しめます。
中のレタスも温まりジューシーな仕上がりに。ハムとのコラボレーションがたまりません。

もしサンドイッチにきゅうりが入っていたら、あらかじめ抜いてからホットサンドにするのがプランタン山茂シェフのおすすめです。
なんでも、きゅうりは温めるより冷たいほうが美味しいのだとか。

冷凍保存

冷凍保存のためにジップロックに入れた食パン

長期間保存したい時は冷凍保存をおすすめします。
パンに含まれているデンプンは冷凍すると老化を抑えられるため、常温や冷蔵と比べて長い期間保存ができるからです。

ただし、「冷凍保存なら半年でも何年でも、美味しく保存できる」というわけではありません。
扉を開け閉めして半解凍状態になったり他の食べ物の臭いがついたりする恐れもあります。
美味しく食べたいのであれば、できるだけ早く食べきりましょう。

冷凍保存する際にはパンを食べやすい大きさにカットするのがコツです。
食べたい時に必要な分だけ解凍できるため、手間がかかりません。

カットしたあとはパンをひとつずつラップにぴっちり包み、ジップロックに入れて密封。
これにより、できるだけ空気に触れないよう保存できるため、パンの乾燥を防げます。

— 冷凍できるパン・できないパン

食パンや菓子パンなど、さまざまな種類のパンが冷凍保存できます。

ですが、生野菜や果物が入っているサンドイッチや、大き目なジャガイモが入っている惣菜パンは冷凍をおすすめしません。
生野菜や果物は解凍するときに水分が出て、パンがべちゃべちゃになったり食感が変わったりします。ジャガイモは冷凍すると水分が抜けて中がカスカスの状態になってしまうことも。
これらの素材が使われているパンは冷凍しないように注意してください。

— 冷凍したパンの美味しい食べ方

パンをトーストしている

冷凍したパンを美味しく食べるには、自然解凍がおすすめです。
自然解凍したパンをトースターで焼き直すと、焼きたてのような美味しさを味わえます。

一切れごとに冷凍した食パンの場合は、前日に冷蔵庫に移すか常温で少し解凍してからオーブントースターで焼くとムラができません。
パンがかさついていたら、霧吹きで軽く水を吹きかけてから焼くと、ふっくらに仕上がります。

もしご家庭にガス火の魚焼きグリルがあれば、下記の焼き方を試してみてください。
プランタンの山茂シェフがおすすめするトーストの焼き方です。

1.グリルを予熱する
2.食パンを1分30秒焼く
3.裏返し、1分焼く

「魚の臭いがつかないの?」と心配になるかもしれませんが、加熱中は水分が蒸発するためパンに臭いはつきません。
ただし、焼きあがったパンをグリルの中に放置すると臭いを吸収してしまいます。焼きあがったら早めに取り出しましょう。

パンにカビが!食べたら危ない?

常温で何日も保存すると、パンにカビが生えてしまうこともあります。
もしパンにカビが生えたら、絶対に食べないでください。

たとえ見える部分のカビを取り除いても、周囲にカビ毒が残っている可能性があります。
アレルギーや食中毒を起こす可能性があるため、カビが生えたパンは食べないよう注意しましょう。

— パンのカビ対策方法

ブレッドケース

カビは気温20~30℃、湿度80%以上の時に繁殖しやすいといわれています。
そのため、夏場や梅雨の時期は常温保存を避け、冷凍・冷蔵保存すると安心です。
最近では湿度をコントロールできるブレッドケースもありますので、常温保存が多いのであれば活用してみてください。

正しい保存方法でパンを美味しく食べよう

パンの適切な保存方法は保存したい期間によって異なります。

当日・翌日中に食べきれるなら常温保存、
数日中であれば冷蔵保存、
それ以上の期間保存したいのであれば冷凍保存が、おすすめです。

また、パンによって向いている保存方法も異なりますので、パンを買うときに棚にあるか冷蔵コーナーになるか覚えておくと間違いがありません。

プランタンでは防腐剤不使用の美味しいパンを、乾燥しないようていねいに袋に詰めて販売しています。
堺でパン屋さんを探しているのであれば手作りパン『創作工房プランタン』にお立ち寄りください。

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